福祉うなぎ、意識高い系元ヒキ

意識が高い元ヒキの福祉従事者がつらつらと

『憂鬱くんとサキュバスちゃん』リアルなうつ描写は「あるある!」そして禁断の治療術……

漫画のご紹介

tonarinoyj.jp

 

ツイッターでまわってきて読んだらすごく面白かったのでご紹介。

見どころ

・憂鬱くんのうつ状態がすごくリアルさを感じる。

・禁断?のえっちなうつ治療術

 

ざっくりあらすじを述べますと

サキュバスが吸精しようとやってきた男は仕事のし過ぎで鬱になりEDになってしまっていた!なんとか立たせようとサキュバスがあの手この手でがんばるという内容です。

鬱「あるある」なシーン

ぼくが一番「それ!!!」ってなったのがこの9話のエピソード。憂鬱くんがはたらけない(働こうとしてもサキュバスちゃんが止める)のでサキュバスちゃんが仕事に行きます。「今日は遅くなる」というサキュバスちゃんに憂鬱くんは「夜道気をつけて」と声をかけます。その夜、雨が降る中サキュバスちゃんを憂鬱くんが迎えにくるのです。

よくある恋愛漫画のエピソードにみえます?いえいえ、すごく抑うつ状態あるあるって思いました。日向ぼっこしたらそのまま一日中動かなくなってしまう憂鬱くんがわざわざ外に出たんですよ、サキュバスちゃんをむかえに! これって普段は動かないけど「人のため」だったら動くってことなんですね。自己犠牲、人のため、思いやり、責任感、こういうものが強すぎて鬱になっちゃうってよく聞く話じゃあないですか。これがほんと「あるある」だなあと思ったんです。人のために役に立ちたい、自分のことは顧みないし意欲もでないってことはあるあるなんですよね。震災のときひきこもりがボランティアで外に出たというニュースをききましたが、それと同じですね。

サキュバスちゃんのえっちな治療

タイトルからわかるんですけど、サキュバスですから憂鬱くんを誘惑するわけですよ。けど、憂鬱くんはEDだから不発なんですけどね。これって当然医療や福祉の仕事でやるわけないしやっちゃいけない治療なんですが、それだけに面白い。もちろんテキストに載っているわけもないし(そもそも虐待になる)、研究もぼくはきいたことがないです。それだけに、ギャグ漫画だからこそ描ける内容だから面白い。誘惑してきていても無気力な憂鬱くんで効果がないんですが、これは「興味ないね」とかクールを気取っているわけでもなく本当に気力がないんです。そんな相手に親身になって助けるってのは職員とかそういう人じゃなくてよいパートナーがいたらあり得るかもしれないことですよね。それって、マニュアルも何もないし研究もないし、どうしたらいいかわからないじゃないですか?それだけに興味深いですね。一番患者と面と向かう人間じゃないですか?職員のように相談できる人間がいるわけでもなし専門知識もなしに。この視点を再認識できたという意味でこれは考えがいがあるなあと。
もう一つ、「あるある」があるんですがサキュバスちゃんは常に「YES」枕を使っているんですがあるとき「NO」枕を使っていたんですね。理由は「無理やり風にされたいときも……」とサキュバスちゃんは言うんですがその「NO」枕に対し憂鬱くんは「なにか怒らせるようなことしましたか?」って言うんですよ!別にセックスするわけでもないけど「相手を不快にさせた?」「怒らせた?」って人の顔色を恐れるのもあるあるですねえ。

「頼むから障害者作業所の商品買ってくれ」という投稿についてを読みました。

https://anond.hatelabo.jp/20200123025202

これですね。

anond.hatelabo.jp

同様に福祉施設職員である身からしたら痛いほどわかる話題ですので書こうと思います。実のところ、ブックマークコメントでアドバイス頂いていることは福祉側の情報が少ないために惜しいことになっています。

福祉について一般的に知らなそうなこと

商品の売り上げは職員の給料と関係ない

これは元記事の方も書いていましたが、売り上げは全額障害者の方に還元されます。売れても職員には入りませんし、売れなくても職員の給料は公から出ます。逆に売れても職員に関係ない場合が多いですが、公から出るお金頼りでない普通の会社の形なら全員同じにできるでしょう。名古屋の事業所でそういうところがあった気がします。

売上に消費税はかからない

作業所で作ったものにはかかりません。しかし実際には材料費は消費税かかりますから上乗せしてたりしますが……

工賃とは

工賃とは福祉施設の作業のお給料です。普通の給料と違うところは

  • 最低賃金を下回ってもよい
  • 原材料費など必要経費除いて全額を障害者の方に返さなければいけません
  • プールしておくことはできません

お金を稼げるような障害特性について

ネットではときどき話題になりますが「発達障害の人は自分の得意分野では物凄い集中力がある」「知的障害者は芸術が得意(あるいは好き)」という言説を目にします。これはそういう場合も在りますが、まれです。はっきりいいますが、何かと結びつけばすぐお金を稼げる人は少ないと思ってください。たしかにそういう萌芽を感じることはありますが、障害者の方は1人ではありませんし、職員の数は限られています。

福祉は全部やってあげることではない

本来障害者の方ができることまでしてしまうとその人が持っている力まで奪ってしまうことになります。てすが、手助けやフォローはちゃんとします。この加減が難しいんです。

福祉職員について※個人の観測です。

福祉職員はものの売り方やマーケティングを学んできたわけではなく、ものを売りつつ営業をしたり書類を作ったり面接や生活の相談、作業の指導をしたり書類を作ったり書類を作っています。……公からお金をもらっている都合上書類を作っていることは非常に多いです。あと給料は少ないですね。私は手取り180万くらいですが県内の同業ではやや高い方と思います。しかし、福祉を志す人は熱意が強く真面目です。それゆえ進んでサービス残業をする姿をよくみます。あとITスキルが低い傾向があるようでFAXを使うなんて姿は珍しくなくGoogleグループを作ろうとして頓挫した景色は3回は見ました(一回は自分です)。それとこう言っちゃなんですが福祉大学の偏差値は低いせいなのかエビデンスに基づくという姿勢もなかなか難しいです。

元記事へのブックマークコメントに関して

元記事の人はだいぶがんばっている

パティシエやデザイナーが入ってるとかいう時点で施設を特定できるんじゃないでしょうか? かなり珍しいです。ここまでの取り組みをしているのは私の地元では知りません。かなり人口密集地の施設ではないかと思います。たいていの施設は福祉職員が製品のデザインやパッケージを考えています。なのでものすごくダサかったりしますよね。

付加価値をつけたら?

これに関しては、「障害者が作っている」というストーリー以外難しいと私は思っています。どんなにきれい事を言っても健常者の方が生産性はいいのです。健常者は同じ市場で同じもので勝負しても速く正確に長時間労働できるのです。たしかに、私も最初は付加価値をつけよう、同情買いではなくいいものをと思っていました。しかし、障害者施設でうまくいく商売は一般企業がやったらもっとうまくいくわけです。内職についても同様です。

職員の努力不足では?

給料分働いてるだけです。なにをしようが給料が増えるわけではなく、仕事が増えるだけです。やりがいだけで「もっと稼げる作業を!」とやっているわけです。率直に言って、儲かる仕事を見つけたら自分の副業にします。私はそもそも自分の来年の生活すら心配なんです。これを批判する人には「じゃあ、あなたがいいアイデアを無料で提供して儲かるまで道筋つけてね」としか言いようがないです。

じゃあどうすれば?

もう何もわからないです。どうすればいいんでしょうか? うっすらと元記事の方のようなことは考えていましたが容赦ないコメントの前につらくなります。私は大真面目に国が福祉製品を買い上げて全国民に支給して福祉製品を普及させるとかしたらいいんじゃないかと思います。

最後に言いたいこと

私も元施設を利用していた障害者です。いつでもその立場になることがあるだろうなと思っています。病気のせいで体や頭が思うように動かない中で、「やれた」という感覚を積み重ねることが回復につながったり、社会の中で生きている自尊心のために重要ということが骨身にしみて理解できています。そして、職員として福祉の支援をやりながら商売をすることの難しさも感じています。何か現時点で結論が出たとか答えがほしいとかはありませんが、改めて考えるきっかけとなりました。多くの人が福祉製品についてどう思ってるのかも思い出すいい機会となりました。

精神保健福祉国家試験、迷ったからここからはじめろ!

・現状分析

 前提として、手をつける科目に迷っている方向けに書きます。
現在の状況について何点かあげてみます。

1.全くどこからやっていいかわからない

2.得意科目がある

3.過去問をすでに1周した

・現状分析に基づくタイプ

1.全くどこからやっていいかわからない場合、
過去問をみて問題数の多い科目からやるべき
・精神保健福祉相談援助の基盤
・精神保健福祉の理論と相談援助の展開
ここやればいいです。これが3年分満点取れたら、次やりやすそうなやつから
理由ですが、この教科はけっこう広い分野を取り扱っているのでこれやれば
他の科目もある程度できるようになるわけです。
足がかりとして最良と確信します。
逆に福祉行財政と福祉計画などはかなり浮いている教科で、
この辺は0点を避けるやり方がいいでしょう
一番上から~と精神疾患とその治療を選んでもいいのですが、
この科目も少し浮き気味ですね

2.得意科目がある
得意科目があればそこからやりましょう。
得意こそものの上手なれ、3年分過去問満点いけたら
なるべくやりやすそうな、点数を取りやすいとか面白そうなのから
はじめましょう。
足がかりができていれば道のりは近いです。
1では福祉行財政と福祉計画は避けたほうがいいと書きましたが、
得意ならむしろオッケーです。得意にまさるものはないです。

3.過去問1年分やったのならば……
次に得意科目を満点にしましょう。得点源です。
次に0点科目を重点強化します。
このふたつは順番が前後してもかまいません。
得意、次に得意、その次に得意……
苦手、次に苦手、その次に苦手……
という順でいけばいいと思います。
ご存知のように精神保健福祉士の国家試験は点数もそうですが、
0点の科目があるとアウトです。
両面から攻めていかねばなりません。
はじめから点数が合格ラインなら0点科目、苦手科目を潰す方が
合理的でしょう。

教科書と問題集(過去問)について

 国家試験を突破することを目標とするならば問題をやってから教科書を読んだほうがいいでしょう。どういうポイントから出題されるのか自然と浮かび上がってきます。
本文外の注釈から出るとしばしば言われますが、そういうこともみえてきます。

ワークブックとか過去問が分厚く重い件について

 バラして章ごとに綴りひもでまとめることをおすすめします。
私はそうしました。
あの分厚さをみると心理的に手を付けづらいので
1章ずつにすれば持ち運びや電車等で開くのも容易になります。

精神保健福祉援助実習──かつての実習生として(実習指導する側の気持ち)

実習指導者講習会を受講して実習生としての気持ちを完全に忘れかけていたので、
忘れないように書きます。

実習生のころの気持ち

不安

・果たして実習通るのだろうか?
・怒られたらどうしよう
・つらい
・つらい
・ちゃんとできるんだろうか
・利用者or患者に話しかけるのつらい
・ちゃんとコミュニケーションできるかな
・評価
・つらい

実習指導者の気持ち

・コメント書くのつらい
・コメント書くのつらい
・コメント書きたくない
・コメント書けない
・コメント書けてない
・まとめコメント書けてない

実習指導者ってどんなひと

 実習指導者は精神保健福祉士を持っていて3年の実務経験がある人。
その人が指導者講習を受ければ実習指導者資格が得られる。
 しかし実際は実習指導者は名前だけあればよくてコメント等は指導者資格とか精神保健福祉士なくても書けますし指導します。

実習指導者講習受ける人は?

 実務3年ということなので脂がのってきている現役ワーカー! やる気に満ち溢れ特に取ってもキャリアアップに役立たないのに仕事しか増えない資格をとる意識高い職員。なわけない
 すでに指導者資格持ってる周りから「取れ……」という圧力を加えられてまた一人また一人と指導者になる……という感じである。しかしそんな感じで渋々なのでたいてい3年よりは実務経験ある人ばかりで経験がある人が多い。

実習指導者講習受けてないから指導がへた?

 指導者講習はプラスアルファくらいのもの。おおむね座学。
まともな職場ならその内容は職員間で共有しているので差はないと思う

実習指導者といえど教えるのがうまいわけではない

 これをいうと大学教授も似たようなものですが、福祉職員は教育の専門家ではないです。なので教える技術や能力は個人差がありますし、そもそも平均化する努力すらされていないものと思われます。
 なぜならば実習生を指導したところで日々の仕事が減るわけでもなし給料が増えるわけでもないのです。実習費用はその法人のものとなるのが普通なので指導したところで特にメリットはありません。

じゃあなぜ実習指導をするのか?

 なんのメリットもないと書きましたが、後進の育成という意味で続けられています。
そうなると業務の効率化を進めていくとやらない法人ないし施設が出てくるでしょうし止められませんよねそれは

実習指導をすることで成長するメリットを感じている人もいる

 見方によれば、しばしば外の目が入ることで日々の支援の改善が得られるというメリットがあります。それは施設ないし個々の職員にとってそうでしょう。日常化している業務なかで「これおかしいのではないか」という視点が欠けていることがあります。そして、人の目があることできちんとしようという思いも新たになるでしょう

個人的には

 実習指導は面白いです。自らの学び、学び直しの機会になります。教えるという経験が少ないので、その訓練にもなります。
 ぼくは実習指導は答えを与えず、きっかけだけ与え考えるよう促すのを基本としています。これは日々の支援にも通じることですので、よい経験・機会となってます。
 実習指導者は先に書いたように3年の実務経験がいるので実習のときのことなど忘れていますのでそのつもりで臨むのがいいでしょう。指導者は「このくらいできるよね」とついつい求めがちですが……新人職員ではなく実習生ということを忘れがちですね。
 ちなみにぼくは2年くらいパートで実習免除を申請するときはまだ勤めていなかったので、パート勤務しつつ実習行きました。そして正職2年めで指導者講習受けているので少しだけ記憶が新しいので忘れないようこのように書いております。

教育とか対人援助職に情熱や優しさは必要でないんでない? それより自分を守ろう。

 下記記事を拝見して

教育困難校に勤務してるけど、もう無理 

毎日、授業にもならなくて、毎日ババアとかブスとか、死ねとか言われまくって、

ちょっと強く言ったら、

教育委員会に言うぞとか、体罰だとか騒がれて、

でもそれが教員仕事でしょ、って言われて、

そういう子に情熱を傾けるのが教員でしょ、それがやりたくて教員になったんでしょ、って


そんなわけねーだろ、バーーーカ!!



こんな目に遭うことまで想定して、教員になる奴なんていねーよバーーーカ!!

その通りだと思います。むしろ、生徒の暴力に対して職員を守るため対抗するため警察も必要と思います。この辺、教員志望の方にどんどん広めてくといいと思いますね。あとやっぱり対人界隈における誤解があるんですよね、優しさとか情熱とか。ぼくも福祉やってると「偉い」とか言われるんですよね、ボランティアじゃなくて給料もらってんのに……

そりゃ、世間ネットで騒がれるアホな教員もいる。生徒にバカにされて当然っていう教員もいる。一つの専門分野に偏った知識けがあって、コミュニケーションが苦手で。いわゆる発達障害だよね?っていう、生徒とも同僚ともうまくいかない、黒板と問題集けが友達教員もいるよ。別にそれに特化して受験指導で力を発揮してるならいいよ。教育困難校にいたら、本当にただただプライドが高いだけで邪魔だけど。

 黒板と問題集だけがお友達の方もそれはそれでいいと思うんですよね、ぼくは。
本当、仕事が多すぎなんですよね教員の方は。教科、人間、事務と。

どんなに無茶苦茶言う生徒にも、説教するけど、最終的には皆でフォローするよ。 

 ナチュラルに連携体制できてんのすげえ。教育困難校であっても教員は崩壊してないということはすごい。踏みとどまってる。

児童相談所保護されると学校通えなくなるから、どんなに親に虐待されようと保護されるのだけは嫌だって泣く生徒を家に置くこともあるよ。

発達障害で親の言うことが理解できなくて家を飛び出した生徒を迎えに夜中2時に隣町まで車を走らせることもあるよ。

 ここはおかしい。これはやっちゃいけない。そりゃ救いになるでしょうよ、けどこれやってる人が潰れたらどうすんの? そして後任とか、この生徒が後に先生となった人も「〜先生はしてくれたのに……」となる。仕事以外のことまでしてどうするの? このひと自身がつぶれたら頼りにしてた同僚・生徒も困るでしょって。後任の人も困るでしょ、後任もやんなきゃっていってそうやって連鎖してってどんどんどんどん仕事が増えてく。負の連鎖ですね。

公務員給与プラスアルファで、朝7時から夜9時まで、昼休みなんて、パンを体内に詰め込む5分くらいで、クレームにうまく対応しながら、全く学校に行かない日なんて月に2、3日でも、休みの日だって狭い生活圏で、あの人は先生だって周囲に見られながら生活して、それでもそういう仕事だって、思ってるよ。

給与が高いとかじゃなくて、給与の中に「24時間先生」とか書いてあるわけじゃない。狭い生活圏で先生だっていったってオフ時は先生じゃないでしょって、そんなことしてたら潰れるでしょ。

 

別に学校に来なくたって社会で生きていける奴はたくさんいるんだよ。学校けが世界じゃない。全然学校にこだわる必要はない。

学校が苦しいなら、いくらでも道はある。

勉強も、コミュニケーションも、経験も、学校以外でもできるようにしてくれている大人がたくさんいる。

から別に無理して学校に来る必要はない。邪魔から退学しろ、ではなくて、きっと君にもっとぴったりの道があるよ、って思ってしまう。

高校は、社会に出てから少しでも苦労しないように色々経験するところで、好きにやりたいなら、社会に出たらいい。

そう思ってしまうのは、教員失格なんだろうか。

いやそれでいいのよこれ、ほんと。
学校合わなそうな生徒はそれでいいんじゃないですかねほんと。万能じゃないでしょう、教員だって何だって、人間同士のことなんだから合わない生徒/生徒もいますよ。この方は気づいているんでしょうけどどうしようもないということなんでしょうね。「教員失格なんだろうか」って言葉で気になったんですが教員の養成課程ではそういう倫理観、価値観・基準があるんですかね? 学校という教育の場に絶対に引き止めるというものが?

転勤も、研究発表とかに時間を費やしている器用な人ばかり優遇されて、嫌になったし。 

 研究発表に時間を費やす、ってのはともかく器用でいいと思うんです。てか器用でなくて残業増やしてってそれだめでしょう。

書いてて気がついた。
教育困難校は義務教育という基本的な場であると同時に防波堤なんだなあと。学校からこぼれ落ちたらもう行く場所ないんだ。だからここまで先生は頑張るんだ……。

でもねえ自己犠牲精神を発揮してまでぼくは支えられないし必要もないと思う。ぼくの場合は福祉界隈だから自分がいつ支援される側になるかわからないし、それに必要な人的資源が無駄だし一人ではきかないと思うから無理しない。一人つぶれたら意外と社会は迷惑する。
精神科はいつも混んでるし、その待ち時間を一人分増やすのか?
同僚に復帰するか復帰しないかわからない人間を待たせるのか?
そのため一人穴を生じせて、職場に負担を増させるのか?
親に心配をかける……等々
そのためにぼくは自分を守ることがまず第一。
自分を守ることが社会のためになる、これがぼくの信念。

精神保健福祉士試験(自己採点で)合格安心ライン(三桁)こえた勉強法を過去問・模試・本試験自己採点の点数入りで解説

 

pswunagi.hatenablog.jp

 前回記事です。

試験結果前から飛ばし?記事出してこれで落ちてたら笑えねえwww

 

概要、ぼくのスペック、過去問、模試、本試験の点数

スペック、29、4大卒、ひきこもった後、通信課程で精神保健福祉士を目指す。

模試の点数→19回本試験の点数

専門

精神疾患とその治療 3/105/10→5/10

精神保健の課題と支援 4/108/10→6/10

精神保健福祉相談援助の基盤 9/156/15→10/15

精神保健福祉の理論と相談援助の展開 13/2520/25→18/25

精神保健福祉に関する制度とサービス 4/126/12→9/12

精神障害者の生活支援システム 2/85/8→6/8

35/8350/83→54/83

共通

人体の構造と機能及び 3/73/7→3/7

心理学理論と心理的支援 5/75/7→6/7

社会理論と社会システム 2/74/7→4/7

現代社会と福祉 6/102/10→8/10

地域福祉の理論と方法 6/104/10→4/10

福祉行財政と福祉計画 3/72/7→2/7

社会保障 3/73/7→4/7

障害者に対する支援と障害者自立支援制度 4/75/7→4/10

低所得者に対する支援と生活保護制度 2/72/7→4/7

保健医療サービス 3/74/7→3/7

権利擁護と成年後見制度 4/77/7→4/7

41/8050/80→46/80

全体

76/16391/163→100/163

ちなみに18回試験のボーダーは86点です。(厚労省,pdf)

順調に上がってますが……実は過去問は2周めの点数です。2周めというのは一度問題+解説をだら〜っと眺めてから解いてみたという意味で2周めです。この時点でもし、ボーダーを知っていたら安心していたと思いますw ですが「三桁取れば安心」という話と「0点科目あるとダメ」ときいたので過去問で46%程度しか取れてない危機感がすごかったので勉強はじめました。時期としては10月くらいからでしたね。
 ただ、運良くアルバイトとして障害福祉の施設に勤めることができたので、専門科目はかなり勉強になった部分があります。また、元ひきこもりということで自分が使ったサービスもあったのでそこは得意でした。4大を出てる……というのはかえって足かせになったかもしれません。EランクかDランクくらいの文系学部です。受験勉強は「これが出る!」「これを覚えろ!」「模試!模試!来月も模試だ!」と至れり尽くせりで、それに比べると精神保健福祉士国家試験は専門等へ行かなければ自力でやらなければいけないところが多いです。模試が少なくて不安感が強まるものでした。ただ元から読解力、国語力はあったのでそれは役にたったと思います。事例問題は国語力もあったほうがいいですからね。
 さらに、模擬模試を受けた後もボーダーの存在を知らず、「55%だ! やばい!6割取れてない!」という危機感で勉強を続けました。

過去問

過去問です。これに尽きる。
実ははじめのころはワークブックとかテキストを7回読み(東大生の勉強法というやつ)しようとしてたのですがw

news.livedoor.com

上司に言ったら「過去問を3周するのがいいよ」と言われてやってみました。すると過去問がすごく勉強材料の宝庫なんですよね。

「直近の問題は出てこないから無駄じゃない?」

と思うかもしれませんが、まあ同じ問題は出るわけがないんです。けど、問われる知識はほぼ同じなんですよね。
たとえば17回の専門科目、精神疾患とその治療の問題の

問題 9

次のうち,「改正精神保健福祉法」において,医療保護入院を行うために精 神保健指定医 1 名の診察による判定とともに必要な要件として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 患者本人の同意

2 保護者の同意

3 精神保健福祉士の判定

4 もう 1 名の精神保健指定医の診察による判定

5 家族等のうちいずれかの者の同意

(注)「改正精神保健福祉法」とは,2013 年(平成 25 年)に改正された「精神保健及び 精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律」のことである。

これの答えは精神保健福祉法の三十三条にあるんですが、

第三十三条  精神科病院の管理者は、次に掲げる者について、その家族等のうちいずれかの者の同意があるときは、本人の同意がなくてもその者を入院させることができる。
 指定医による診察の結果、精神障害者であり、かつ、医療及び保護のため入院の必要がある者であつて当該精神障害のために第二十条の規定による入院が行われる状態にないと判定されたもの
 第三十四条第一項の規定により移送された者
 前項の「家族等」とは、当該精神障害者の配偶者、親権を行う者、扶養義務者及び後見人又は保佐人をいう。ただし、次の各号のいずれかに該当する者を除く。
 行方の知れない者
 当該精神障害者に対して訴訟をしている者、又はした者並びにその配偶者及び直系血族
 家庭裁判所で免ぜられた法定代理人、保佐人又は補助人
 未成年者

5番が正解です。んで、18回の精神疾患とその治療の問題にもほぼ同じ問題が出てるんですよねこれが

問題 10 

精神保健福祉法」による入院に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ 選びなさい。

1 任意入院では,精神保健指定医が必要と認めれば 72 時間に限り退院を制限でき る。

2 医療保護入院では, 2 名の精神保健指定医が認めれば家族の同意は不要である。

3 措置入院では,家族の同意が得られた時点で速やかに医療保護入院に切り替える。

4 緊急措置入院では,精神保健指定医の診察なしで 72 時間に限り入院させること ができる。

5 応急入院では,自傷他害のおそれがあると認められ,急速を要する場合,72 時間 に限り入院させることができる。

(注) 「精神保健福祉法」とは,「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことで ある。

これの正解は1番です。違うように見えます。しかし必要な知識は同じです。
なぜなら、どちらの問題も必要な知識は同じなんです。具体的にいうと、

精神保健福祉法における入院形態、誰の判断で、誰が同意するのか、何時間延長できるのか

という点です。これらは「医療保護入院については知っているが、措置入院については知らない」ということはあり得ますが、あんまり意味がないです。セットなんですよね。もっと具体的にやる方法としては選択肢を消していきます。17回の問題はもうぱっといけるのですが18回の問題は任意入院、医療保護入院措置入院、緊急措置入院、応急入院についてそれぞれ誤った選択肢を消していく作業をしていきます。
 精神保健福祉士国家試験て「6割なんて楽勝じゃんw」と思わせておいて範囲がめっちゃ広いんですよね。そんな試験で重要なのは選択肢を消していくことです。実のところ全然知らない病名やら言葉、人名が出てくるのはざらなんですよ。そういうときは「あ、消去法で解いていけってことか」と思うんです。選択肢5つのうち、4つが完璧でないと解けないという問題なんです。ですが、選択肢のうち3つまでしか分からなくても選択肢5個のうち3つ消えればもう2分の1で当たります。2つ消えても3分の1です。5個の中から当てずっぽうよりはるかにマシです。6割取って受かる試験ですので、網羅して完璧に、でなく、できる範囲を確実にという試験なんです。
そういう意味で過去問はとても良い材料なんです。作る方もさすがにゼロから作るわけじゃあないでしょうしw 問題作るのも大変でしょうよw

あともう一つ、全体のうちできた科目とできていない科目を明らかにしておきましょう。感触でわかると思いますが、できればパーセンテージを出した方がいいです。それに基づいてぼくは勉強順を決めました。出題順にやるのもいいんですが……えてして勉強ペースは思うように行きません。そして得点がない科目があると全体でいくら取れていようと不合格なのでそこからぜひ取り組んでください。逆に得意科目から伸ばす手もあります、それはしなかったことの項で述べます。

模擬試験

模擬試験は在宅で受けて送って採点されて返ってくるのと大学等で受けられるのがありますが、必ず受けてください。問題ごとの平均正答率が出てきます、これが大事です。できなければならない問題と、そうでもない問題をしっかり知っておくためです。過去問解説本にも「基礎的な問題」「応用的な問題」と書かれていますが……実際「これも基礎的な知識で解けっていうのか!?」ていうほどいろんな問題が基礎的な知識、基本的に解けると書いてあって暗い気持ちになりますw
ぼくは模試で平均正答率が高いのに自分は間違った問題をはじめに復習していきました。ぼくが受けた模試ではそういう問題に印が入っていたのでわかりやすかったですね。

ながら勉強

勉強一般の話になるんですが、ぼくは集中力がないです。一日2時間は無理です。1時間半がんばると、もう無理です。なのでテレビつけたりアニメみたり音楽つけながら、信号待ちや通勤中勉強してました。ながらでもしないよりいいです、しなかったらゼロですし。
そこでこれです。

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情報カード1000枚買ってだいたい7割くらい使ったような気がします。

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表にぱっと答えられるような質問文を書き、裏に答えを書く。
単語カードですねいわゆる。作ってる間にも覚えちゃうのでおすすめ。何より、これを一度作ってしまうとながらで「あ〜 一般相談支援事業はどこが指定〜〜〜〜あ〜〜〜都道府県知事〜〜〜」とかだらだらやってました。ぱっぱっぱっとひっくり返しやってきます。
あとワークブックと過去問は分解して科目ごとまとめました。表紙をはがしてまとめてバリバリやってったら案外簡単にバラけました。
科目ごとにすることで軽くなって持ち歩いて勉強できます。ぼくは16回、17回、18回、という形ではなく科目ごとに三年分がっつりやっていく方がやりやすかったのです。

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仕事

障害福祉の現場で働くってのはすごく勉強になりました。「そんなん学生だから出来ねーよ!」とか言われると思います。はい、そう思います。しかしながら、「社会保障」「福祉行財政と福祉計画」なんて科目はほぼ学べませんw まあ合格者がごろごろいますし、体験を聞けるのはとてもいいです。あと、学生なら実習中などは放置されることが多いのでw その間に勉強しましょう。実はそのとき単語カードに目覚めて作り方を自分のなかで確立できました。
 しかし、です。有利不利でいえば現場でがっつり仕事しているよりは学生の方が試験情報を得られる機会は多いでしょうし勉強時間も確保できると思います。その点、学生のが有利であるとぼくは思います。ぼくはバイトしつつ通信課程というおいしいとこどりな特殊な状況で、すごく良い環境にあったんですよね勉強という面で。

有酸素運動

肩こり対策!
運動するとモチベ上がります。あと肩こりもよくなります。ジムは金かける価値ありますよ。これは半ば趣味であるんですがw 勉強と真逆な趣味という意味でとてもよかったですね。

しなかったこと

やればもっと安心だけどしなかったこと

社会保障、福祉行財政と福祉計画、権利擁護と成年後見制度、保健医療サービス

精神保健福祉の理論と相談援助の展開、精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム

いきなり具体的な科目名を出してしまったんですが……実は間に合わなくてさらっと過去問一回とワークブックにある一問一答だけで済ませちゃった科目です。共通の方は本当にホント、間に合わなかったやつです。社会保障と福祉行財政と福祉計画は数字とか福祉計画の文字数が多くて嫌気がさしたんですね……かなり危うかったです。当然、やったほうがいい部分です。
権利擁護成年後見制度は点数がそれまで良かったんで油断してました。本試験難しくて焦りましたね。それまで知識があやふやで正解していたとことです。
共通の保健医療サービスは他教科と共通なのでいいかな? と思ったので。

専門科目ですが……前半3科目やって後半3科目みてみたら、だいたい似たような内容だったので共通科目に時間割きました。実際、問題数が多い精神保健福祉の理論と相談援助の基盤/展開をがっつりやるとほかもある程度カバーできます。精神疾患とその治療は若干毛色が違いますがほかはけっこう共通してますね。

しなかったこと(買わなかったもの・買ったけどいまいちだったもの)

ワークブックと過去問は買いましたが、それだけでした。
実は東北福祉大学通信課程なんですが、東口キャンパスに自習室があるんですね。そこにテキスト類あるんでそこでさらーっと読んでました。お金あればまあ買った方がいいかなと。アプリ類も便利ではあるんですが、前年度にさらに前前年度のが安売りしてて勉強のために購入してたのですが役にたった面もあります。しかし問題数が多いですしスマホタブレット開いたら勉強しないんですよねw なのであまり活躍しませんでした。

 んんん〜解説は安心感あるんですが
「多い」って思っちゃうんですよね。完全にぼくの主観なんですけどw
一応紹介しときますが問題は古いものなので注意です。

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 これは時々やりましたが解説がなく、キーワードでwikiれという形でしたのでその辺注意ですね。できた、苦手、もう一回と問題にチェックをつけられるのと解説がない分過去問も3年以上収録してます。問題を解く、チェックという意味だけならこれ優秀なんですけどね……これで中央法規の解説あればよかった 

精神保健福祉士国家試験 過去問

精神保健福祉士国家試験 過去問

  • hideharu harada
  • 教育
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第19回精神保健福祉士国家試験感想と模試からここまでの道程

精神保健福祉士国家試験について

自己採点
藤仁館、赤まる福祉 ともに100点
内訳、藤仁館47/53 、赤まる福祉46/54の100

第19回精神保健福祉士国家試験 共通・専門全問題解答速報掲載しました! | 介護の資格なら藤仁館学園グループ【池袋福祉カレッジ,大宮福祉カレッジ,高崎福祉カレッジ,藤仁館医療福祉カレッジ】

ものすごく速かったですね藤仁館は。当日夜には出てました。
(ページ重くてぼくがみたのは翌日なんですが)

赤マル福祉だと偏差値とか全体の位置も出て判定が出ます。
なんと偏差値47でもA判定です!!!
まあ偏差値って意味があるようでないんですよね精神保健福祉士国家試験は。
ざっくりいえば163問あって全体の6割(難易度次第で調整有)取りつつ、各科目で0点の科目を出していけない。というものです。

引用しておきます。

www.sssc.or.jp

次の2つの条件を満たした者を合格者とする。

  • 1 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
  • 2 1を満たした者のうち、試験科目16科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては、5科目群。)の各科目群すべてにおいて得点があった者。
    • [1] 精神疾患とその治療
    • [2] 精神保健の課題と支援
    • [3] 精神保健福祉相談援助の基盤
    • [4] 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
    • [5] 精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム
    • [6] 人体の構造と機能及び疾病
    • [7] 心理学理論と心理的支援
    • [8] 社会理論と社会システム
    • [9] 現代社会と福祉
    • [10] 地域福祉の理論と方法
    • [11] 福祉行財政と福祉計画
    • [12] 社会保障
    • [13] 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    • [14] 低所得者に対する支援と生活保護制度
    • [15] 保健医療サービス
    • [16] 権利擁護と成年後見制度
      • (注意1)配点は、1問1点の163点満点である。
      • (注意2)精神保健福祉士法施行規則第6条の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の80点満点である。

 

  しばしば人と競争する試験ではないと言われます。
しかし、ここで毎年の合格率をみてみましょう。

合格率 (%)
89.1
73.2
63.1
62.3
64.2
61.6
61.3
61.3
60.3
60.4
61.7
63.3
58.3
62.6
56.9
58.3
61.3
61.6

第1回から、18回までです。

(PDF注意)

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12205000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Seishinshougaihokenka/0000116072.pdf

www.mhlw.go.jp

PDFの直上のページです。

ご覧になっていただければわかる、というか混乱するんですが
あれ、6割得点するんだっけ? 6割合格するんだっけ?
てなるんですよね、PDFをみると合格者数は毎年4000〜くらいで推移しているところをみると、難易度というよりは社会の要請に応じて合格点を調整しているのではないかというのを感じるんですね。あんまり合格させないと精神保健福祉士が足りなくなるんじゃないのか……というところからです。合格点をけあサポという情報サイトでみると、11回から15回のデータではありますが、72〜85なんですよね。163点中の6割というと本当は97.8点なんです。

精神保健福祉士になりたい 過去の精神保健福祉士国家試験の合格率・合格基準|介護・福祉のけあサポ

もちろん、試験の実施もとが合格基準がおおむね6割と言っている以上6割取れば合格は間違いないですし、三桁取れば大丈夫としばしば言われるのもそのためです。しかし全体の受験者ができなければ、その分ボーダーは下がっていく可能性が高いです。
なので、競争ではないものの、他の人の出来に左右されないとはいいきれない試験です。とはいえ、自分がしっかりしてればいいという意味で気は楽な人もいるかもしれません。

模試からここまでの道程

日本精神保健福祉士養成校協会の模試をぼくも受けました。精神保健福祉士国家試験を受ける人にとってはポピュラーな模試です。これでの点数ですが
共通41/専門50の91点です。
例年でいけば本試験ならまあたぶん合格してるだろうといえる点数です。
そして本試験では100点なのであんまり伸びていないです。
しかし、ものすごく勉強しました。
それでようやく9点伸びたんですよ……
一日1時間半程度でしたけどね、実習とかもありましたから。
ですが、この模試から試験前までが一番勉強しました。
あとは合格を祈るだけです。

次回は具体的な勉強方法について書きます。